あいつの奥さんに会えるはずだった。
午後4時30分頃、彼女の職場に行った。彼女は同僚の人と談笑していた。応接室で担当者と話をして戻ると彼女の姿はなかった。
彼女とは彼らの披露宴以来であり、彼女は俺の顔を覚えていなかったかもしれない。俺の妻と自分の旦那との仲を疑っていたとしても、妻の旦那が俺だとは知らないのかもしれない。

神様は(信じているわけではないが)、俺に「彼」の奥さんと引き合わせることを躊躇したのかもしれない。自分の力だけでもう少し証拠を探してみろ、と。

会う気になればいつでも会える。
今は証拠を探ることにしよう。

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