思ったより早くて安心した。
4:15には出社したのだが、妻の車のボンネットは少し暖かかった。

妻にメールした。
「離婚しないでこの街を離れるか、このままでいくか、裁判離婚するか」
の選択を求めた。

返事はまだない。

来週土曜日に飲み会があるから参加したいと言われ、一度はOKを出したのだが、突然ある記念式典に招かれ、妻に断りの電話を入れた。
不機嫌に仕方ないと言われた。

21:30になって電話が来た。
これから飲みに行くと。
誰と一緒かわからないが、もうどうだっていいな、と思う。

妻は塾の仕事を、鬱憤の捌け口としているのではないだろうか。
今の生活に納得などしていないが、どうしたらいいのかわからないのではないか。
今晩、誰かに相談してるのかもしれない。

昨日は「彼女」に会って来た。
妻には「カウンセリング」を受けたいと言った。
前にも同様の嘘をついて「彼女」に相談していた。
今回も「彼女」に相談したかった。
妻が今後どうしたいのか、不安だったからだが、
話しているうちに気がついた。
俺は妻を恐れている。
妻からメールをもらっても、怖くて開くのを躊躇う。
「早く別れたい」という文字を怖がっている。
だから、直接話すのも怖い。
だから、「おやすみ」も言わずにさっさと寝てしまう。

「彼女」は今日メールをくれた。
「奥さんとよく話し合ってね。家で口をきかないのは良くないよ。離婚もしない方がいいに決まってるし。私の存在が不利になる時は本当に別れよう。友達としてたまに会うくらいなら許してくれるかな。」
というものだ。

妻にメールした。
「不安なのは、あなたがいつ離婚の話を持ち出すか、金が貯まったら突然出ていくつもりなのだろうか、これからどう生きていきたいのか、俺を恨んでいるのだろうか、今何を考えているのか、そういったたくさんのことなんだ。俺は家族のために離婚はしたくないと言った。当然そのことがあなたをがっかりさせることだと思っていたけど、今でもこれで良かったんだと思ってる。昨日は勇気を出して話しかけ、譲れるところと譲れないところをお互いに話し合うことを勧められた。」

返事はまだない。

昨夜、俺は家族にチャーハンを作り食べさせた。その後、妻は風邪をひいたみたいだと言って寝込んだ。熱は37.3度。
今日は午前中だけ仕事をし、昼飯は鍋焼きうどんを作り、休日診療の病院に連れて行き、夕飯はトマトと鶏肉のリゾットを作った。熱は37.6度で喉の痛み、頭痛が酷いらしい。

先週は俺が風邪だった。
どんな時でも、お互いに助け合い、子供を何とか育てていかなければならない。それには、どれだけ冷めきっていても別れてはならないような気がする。

妻に素直に思い遣りの優しい言葉をかけてあげたい。
でも、今そんなことをしても、彼女の心には届かないのだと思うと悲しい。食事に起こしてあげても、食後はメールのチェックと返信。俺が声をかけても返事は無しだが、メールの相手には心配をかけたくないようだ。

昨日の祝日と今日土曜日は会うのかと思ってた。しかし、何もなかった。eビリングはなぜか表示されないので、明日DOCOMOに行って調べてもらおう。本当に別れたのかな？

DOCOMOのeビリングは便利だ。今日、1月の利用分の通知が入った。通話は10，000円を超え、通信料は4，000円ほど。12月が13，000円だったと思うから、通話料は減ってはいる。明細はいつアップされるのかわからないが、近日中にわかるだろう。
今はこれでしか続いているという確証はない。1回1時間以上、それが月に3〜4回となれば疑うのが当然ではないだろうか。

「彼」は最近意欲的だと共通の友人から聞いた。妻と別れたから俺に気がねすることないからか、妻とうまくいっていて奥さんにばれずにいるからか。

明日は16:30から21時まで塾だと言う。
また、ココセコムのお世話になろう。

妻の車にココセコムを仕込んだ。

15時。
妻の車が塾の駐車場にない。
家に帰った。
パソコンを起動。ココセコムのホームページで検索開始。
15:30。妻の車は塾の駐車場にあった。
18時。車を確認。今日は会わなかったようだ。

メールをする妻を眼の横でとらえながら、洗濯と風呂掃除、食器洗い。独り暮らしが12年間もあったので、それほど苦労とも思わない。むしろ、綺麗にするなら徹底する性格なのであれもこれも気になる。しかし、やり過ぎは妻に悪いのでそこそこに止めた。

ココセコムの無料検索はあと1回だが、毎土曜日には使いそうだ。
これで、実際に会っている証拠が掴めなければ本当は別れたということも考えられる。

本当のことを知りたい。

明日の晩に近況報告します。
明日は土曜日、彼らは会うのかも。
ココセコムは妻の車に仕込んでおこう、と思います。

あぁ、腰が痛い。福岡の屋台は寒かった・・・。

土曜日の夜は27時頃、つまり日曜日の3時頃帰ってきたようだ。女性の飲み会でもたまにはあることだろうか。妻の場合は毎回だから普通の時間というところだ。

翌朝、日曜日にもかかわらず午前中だけ仕事をするため、7時に起きた。靴下を探しにたまたま玄関横の部屋に入った俺は、いつもと違う紙袋に気がついた。中には、ローソンのラベルの貼ってある焼肉弁当、サンドイッチ、レギュラーサイズの赤と白のワインが一本ずつが入っていた。
これは何を意味するのか。
昨年の夏にもあったことだが、その時は飲み友達と外で飲んでいたから、と言っていた。今回はその言い訳は通用しない。
飲食物の出ないところにいた、それも落ち着けるところにいた、ということだろう。カラオケボックスに持ち込んだか、誰かの自宅に行ったか、ホテルか。ボックスは持ち込み不可だから、あれだけの物を持ち込むとばれるだろう。3時まで誰かの自宅にいたとなれば、迷惑がかかるだろう。独身者はいないはずだ。残るはホテルか。

日曜日は1時間弱かけてドライブとショッピングへ。
車の中ではメールをしていた。俺が子供たちと話していると、妻は同じことを話すから、メールに気を取られてて家族の話に加わっていなかったことがわかる。体は家族と共にあっても、心は家族と共にない。子供がかわいそうだ。

「彼」は奥さんにばれずにメールをしているのだろうか。

その夜、19時過ぎに夕食していた。突然トイレへ行く妻。なかなか帰ってこない。ちらっと様子を見に行くと、トイレで電話していた。誰にも聞かれたくない話なのだろう。20分ほどして戻ってきた。

「彼」は奥さんにばれずに電話をしているのだろうか？

妻は14:30に仕事を終わりにして、次の仕事のため、外出したようだ。車は駐車場に置き、徒歩で塾に行って仕事をして20時から飲むらしい。車は駐車場にあるから探ることもできない。テレビで探偵が使う、超小型の発信器があればバッグにでも隠すのに。セコムさん、あれでは隠して使うことができないですよ。ペットの追跡専用だからしょうがない。

食器は4、5日洗っていないようなので、しっかりと綺麗に洗った。洗濯もした。何時に帰ってくるのだろう。

以前は、1時までには帰って来いとか、3時、4時の帰宅の翌日には俺は怒って家に帰らなかったりした。しかし、今はどうだろう。離婚をされないだけましなんだ、と思うようになった。子供のために離婚しないでくれ、俺も子供のために何でもがんばるから、と、完全に妻との交流、気遣いとかはなくなった。妻も俺を明らかに避けてるから、仕方ない。

長女は「お母さん」がいないことを気にしなかった。他の子も何にも感じていないのかな。寂しいはずなんだけど。
そう考えると妻がいなくても、何とかやっていけるのかもしれないな、と考えてしまった。

あいつの奥さんに会えるはずだった。
午後4時30分頃、彼女の職場に行った。彼女は同僚の人と談笑していた。応接室で担当者と話をして戻ると彼女の姿はなかった。
彼女とは彼らの披露宴以来であり、彼女は俺の顔を覚えていなかったかもしれない。俺の妻と自分の旦那との仲を疑っていたとしても、妻の旦那が俺だとは知らないのかもしれない。

神様は（信じているわけではないが）、俺に「彼」の奥さんと引き合わせることを躊躇したのかもしれない。自分の力だけでもう少し証拠を探してみろ、と。

会う気になればいつでも会える。
今は証拠を探ることにしよう。

明日はちょっと用事があって「彼」の奥さんの職場に行く予定になっている。
ずっと長いこと悩んでいたが、やはり話のきっかけを作ろうと思う。名刺の裏か何かに、メッセージを書き込んでおこう。
「旦那さんのことで相談したいんだけど、メールもらえませんか？　彼には言わないでね。」

妻と「彼」のメールのやりとりは続いているようだが、
会う回数は減った。特に夜、深夜から早朝にかけて会うという
ことはなくなった。これは、「彼」の奥さんにはばれたが、
何とかして続けていきたいということの表れだと読んでいる。
もし、「彼」の奥さんが「彼」と離婚するつもりで別居していたら、妻が離婚を急いでいたのも理解できる。そして、12月の初旬の「彼」から妻に宛てたメールにあった、
「俺は待たないからね。」
という意味も理解できる。つまり、「彼」も妻も、離婚して一緒に暮らそうと約束が交わされていたのではないか、という俺の
推理が当たっているのではないかということ。

ただ怖いのは、「彼」の奥さんが何も知らない場合である。
「寝耳に水」ではショックだろう。
これが気掛かりで今まで悩み続けたが、俺は奥さんはある程度、
知っているか、疑惑を持っていると読んだ。

俺が訪問する時間に職場にいてくれればいいのだが。

妻に電話した。
「俺は会社を辞めて、家族みんなでここから離れようと思う。
　そうすれば、おまえはお母さんから離れられる。
　俺は離婚はするつもりないから。
　これが一番良い方法だと思う。
　前からずっと考えてた。」
妻は
「昨日もお母さんに小言言われた。そのうち話そうと思ってた。
　でも会社辞めるなんて突然過ぎて・・・」

今、会社を辞め、他の地で仕事を見つけることは難しい。
私も妻も41歳だから、遅すぎるだろう。
しかし、もし実現できたら、「彼」とは別れなくちゃならない
のだが、姑にきつい小言を言われなくてすむ。
俺が離婚しないと言っている以上、協議離婚はない。
調停、審判、裁判と進めば、それだけ、お母さんと離れられない
から、このまま、人格を傷つけられていくだけなのだ。

「彼」と二人で生活するための第一歩として離婚するつもり
なら、俺は受け入れられない、俺は親も何もかもすべてを捨てて
この地から出て行く覚悟だから、離婚は考えないで欲しいと
言う意味なのだが、妻に通じるものだろうか。

昨夜は妻から何か話があるだろうと思っていたが、
避けられたようだ。

「彼」の誕生日だった。
今晩、妻は15時から19:30まで塾の仕事の後、冬期講習の打ち上げで飲みに行くと言っていた。俺は子供たちを寝かせ、思い出した。

もしかすると、今日は本当は誕生日を遅ればせながら祝っているのかも。

昨日から妻の車には、位置情報サービス「ココセコム」の発信機をとりつけてあった。しかし、妻は今日単独で事故を起こし、車は今ディーラーの修理工場の中なのだ。

事故さえなければどこにいるか確認できたのに。
いいチャンスだったのに。

家を出る妻は「コムサ」の袋持ってたなぁー。
家には「コムサ」着ている人なんていないぞ。
着替えが入ってるなんて言ってたけど、袋持って帰ってこないと
怪しまれるぞ。

さて、何時に帰ってくることやら。
今はもう24時にあと10分となってしまった。

あれ、今帰ってきた。

「携帯マスター14Rainbow」を購入した。これで変更された暗証番号を知ることができる。
セコムのペット用の位置情報サービス「ココセコム」を購入。これを妻の車にこっそり置き、不審だと思った時に携帯でどこにいるか知ることができる。GPSを使用しているから、かなりの精度らしい。

妻は俺の前回のメールに対して、離婚は決行するという文を送ってきた。「携帯マスター」で取り込み次第、全文をここに載せようと思う。この日記は自分のためであって、誰かに知らせたいという意味で載せているわけではないから。

最近は三男坊が歯痛で苦しんだり、長男、次男が喘息で苦しんだりと、たんへんなことが続く。妻がいなくなっても良いように、俺が仕事に穴を空けて、病院に連れて行っている。これが普通になる日が近いのかもしれない。

妻は今日も塾に行ったはずだが、車は塾の駐車場にはなかった。「彼」と会っていたのだろうか。妻からのメールで22日は塾の歓迎会があるから、遅くなると言っていた。来週からは21時まで仕事をすると言う。

長女に聞いてみた。
「お父さんとお母さんとどっちが好き？」
即答してくれた。
「お父さん！」

その言葉を聞くために生きていくんだよ。
その言葉に勇気づけられるんだよ。
その言葉を失いたくないんだよ。

だから、4人の子供は絶対に引き取りたい。

「やっぱり離婚するの止めようと思う。」

どんな顔して、どんなことを考え、どんなメールが返ってくるのだろう。

どきどきする。

昨日子供に、毎日お母さんが遅くて何ともないか、と聞いたら、帰ってくるのを楽しみにしてるから平気と言ってた。一緒に暮らせない日がくるなんて考えられないだろう。俺は何が何でも妻と子供と一緒に暮らすべきなのではないか、とまた迷ってしまった。せめて、下の子が高校を卒業するまでは。

妻は離婚のために仕事を一生懸命してる。
自由になるために、「あいつ」と愛し合うために、仕事をがんばってる。その姿を見ると、このまま離婚してあげた方が、彼女には幸せなのだろうと思う。でも、何も知らない子供を見ると辛い。妻にはこの気持ちはないらしいが、子供を守るという俺の人生の最大の目的のためには、離婚は拒否すべきなのではないか。どうしたらいいのかわからない。

上記を「彼女」に相談してみた。
返信は「離婚はしない方がいいと思います。子供の事を考えない親などいないから、奥さんの今の状態がいつまでも続くとは思えません。少し余裕ができれば、全く元通りとはいかなくても子供のことも考えられるようになると思います。それまで頑張ってください。」ということだ。

今日、次男が食器を洗っている時に包丁を足に落とし、右足薬指を切った。妻に連絡したが、「どうしろっていうの」と言われた。子供が怪我したのに心配じゃないのか、とあきれた。今帰ってきたけど、心配して声をかけるどころか、メールチェックを始めた。子供より「彼」。信じられないなー。

「子供のために離婚するの止めます」とだけ妻にメールしようかな？

日常的に頭の中を90％以上占めているのは離婚の話なのだが、私も普通の人間なので、ストレスも溜まるし、愚痴のひとつも言いたくなる。これだけ辛い話を自分だけで解決していこうというのは無理な話なのではないかと思う。女性と男性の考え方は違う。そもそも人間ひとりヒトリ、同じ環境にいても、あるいは同じ状況になっても、また同じ物を見ても、受ける感覚は違う。みんな違うフィルターを持って生きている。
自分のことになると全く冷静な考え方ができないのも、普通の人間ではないかと思う。

と言うわけで、コンサルタントというカウンセラーが必要になる。実は私も相談している人がいる。もう会うことはない「彼女」である。

妻と「彼女」の違いは、読書に裏打ちされた知識量である。全11巻の「源氏物語」を読み、感想を言い合った時、それは論争にまで発展した。男女の感覚の違いを、お互いに再認識した時には、何と楽しい会話だったのだろう、何と素敵な人なんだろう、と思ったものだ。だからこそ、信頼して相談している。

今回はこうだ。
「慰謝料じゃなく、餞別としてある程度支払うのはどうか。あるいは慰謝料と養育費を互いに分割払いにして相殺する。養育費の方が高いから、お互いに楽なのではないか」という提案だ。
俺の方にも証拠がまだないから、妻は「彼」とつき合っていないと言い張るわけだから、納得できないのだ。『「彼」が好きで、自分の気持ちに嘘つけないし、自己矛盾が許せないから別れたい』、というなら納得できる。
どこまで嘘をつき、隠し事を続けるのか、12年間の結婚生活は何だったのか。
俺としては別れる時には50:50でありたいのだ。金や権利の問題以前にね。

うーん・・・

18時に妻に電話した。普通なら塾の授業の休憩時間であることを見計らってである。塾の駐車場に車がないことを確認しているから、本当はいつでもいいのだが。18:30に電話がかかってきた。授業してるのだから、授業に出てるならそんな時間にかけられるわけない。

妻のいつも持ち歩いているバッグがあったので中を探った。12月14日14:30から市の無料法律相談（野村弘弁護士）に行ったようである。内容は
・親権二人ずつの時の養育費
・慰謝料の請求と拒否　借金がある場合は　年収
・同じ住所に住めるのか
・マンション分与　ローン金額差し引くのか
・4人親権請求　→　一緒に住んだ時養育費必要か

4人の子供のうち2人か4人かを考えていたんだな。
一番もめるのが親権と金だからこれからが大変だ。

妻は今日の午後3時から7:30まで塾講師という話だった。
14:47、偶然にも塾近くの交差点で妻の車を見かけた。俺はその2台前を車で走っていたのだが、妻は塾の駐車場に入らず、そのまま直進。俺の車の2台後ろを走る。まさかと思った俺は「彼」の家の方向へ車を走らせた。妻の車も同じ方向だ。途中の交差点で黄色信号になったので車を左折させ、妻の車の後ろにつこうとした。しかし、見失ってしまった。異常に車間距離を空けていたから、こちらに気付いたのだろう。その後、塾の駐車場に行ったが、車はもちろんなかった。既に時間は15時を過ぎていた。

そうか、土曜日の午後に会っていたんだ。
「彼」も休みだし、塾に行ってると言えば俺は怪しまない。
塾に確認したかったが止めた。「彼」の家に行こうとしたが、止めた。セコムと契約して、居場所を突き止め、証拠をとる。そのためには、まだ気付いていないふりをしなくちゃいけない。
驚きと怒りをなんとか抑えて、子供の待つ家へ帰った。

彼らにとっては「唯一の会える時間」なのだろう。
以前の自分を思い返してみると、やっと会える幸せを味わっていたな、とせつない気持ちにもなる。離婚の話さえなければ、俺は今のままでいいのに。「あいつ」が好きでたまらない、だから、子供のために離婚はしないけど、このままでいさせて、と打ち明けてくれたなら、今の俺は許してあげるのに。

離婚の話が消えない限り、俺は証拠を集めなければならない。
4人の子供と自分の生活を守るため、慰謝料を請求されず、養育費をもしっかりもらうため。
そして、「あいつ」から慰謝料を取るため。

どんな顔して帰ってくるのだろう。
また、後頭部をくちゃくちゃにしたまま帰ってくるのだろうか。
髪くらい直してから帰って来い！